学校にて

田中久夫『祖先祭祀の研究』を読む。
文献資料を駆使して祖先祭祀の意義を追及した文献でした。
第二章「死体遺棄の風習―両墓制成立の問題」では、柳田國男が論じた「カバネ」の思想、つまり遺体の骨に対する信仰と、死体遺棄の思想との間隙を埋めることを目的とした、と記してありました。
・・・ちょっとまて。柳田は、遺体には重きが置かれてこなかったって書いてなかったっけか?あ、今気が付いた・・・またあとで確認しよう・・・
まあともかく。オキツスタヘについては、柳田の『葬制の沿革に就いて』の説明で触れたのみ。あとはひたすら両墓制についての説明でした。
第三章「祖先祭祀の展開」の中の「七日盆と盆行事」にて。
今は全国的に盆の期間は13〜15日とされているけれど、かつては13〜14日の期間もあったことが紹介されていました。仏の中座や仏の外出と言われる、「14日に仏が〜に行く」とする伝承があるのですが(〜は天竺や高野山や高雄の施餓鬼やさまざまな行き先が入ります)、それは14日に盆が終わり先祖を送った名残ではないか、と指摘がありました。
自分が対象としている盆の墓前装置と関連がありそうな14日の墓参が思い出されて興味深かったです。
検証は必要ですが。


明日はバイト。
英語と算数を教えます。