調査スタート

マンホール

暑いのはいいとして(毎年のことなので)、雨上がりで湿度が高くて苦しかったです。


それはともかく。
今回は土浦駅からバスで茨城県稲敷郡阿見町まで行きました。
1時25分発のバスで「君島」へ。
それを逃すと4時まで来ないという、恐ろしい路線です。
大字君島では八幡神社に合祀されている八坂神社の所在を確認しました。
「幼児18人が疫病で没したので建てた」ということから、八坂神社の性質がよくわかります。
「戦勝記念」の狛犬発見。

なんの戦争に勝ったときかと思ったら、「昭和14年」というから、いわゆる予祝だったようですね。
そこからキックボードの出番です。
大字追原との境の墓地、大字追原内の墓地と寺院内の墓地を巡り、大字島津へ。
寺院では墓に狛犬さんがいました。

墓に狛犬ってのは初めて見ました。
このお寺、こういう6地蔵もどきもいました。

かつてサラ金のCMにこういうのあったなぁとか思ったり・・・
さらに、島津へ。
島津の鹿島神社では、不思議な下がり物がありました。

辻切りとか、そういう魔除けっぽいような気もしましたが、なんでしょう?
島津ではさらに長泰寺の墓地と八坂神社を回りました。
この八坂神社は「流れてきた天王社」ということらしい。
利根川下流域・霞ヶ浦周辺にはこういう、いわば「流れ仏」系の神社・寺院が多いそうなので、土地の性質を考える上で、少し追求してみる必要があると考えています。


今回は「ガラガラ」も類似の棚も、1箇所*1を除いて見つかりませんでした。
その代わり、というか、墓に笹を立てそこに和紙をいくつか結んだものが立っていました。

今回は阿見町の中でもかつて「阿見郷」と呼ばれていた地域の外縁に位置する字を調査しました。
歴史的に見ると、外部より入植したり地域内で入植していたりといった地域です。
どうやら御霊系の神社があるからといって、ことさら「家族以外の死者」を祀る、みたいなことはないみたいですねぇ。
現時点で確認されていないからといって過去もないとは限らないのですが・・・あの笹みたいのもそれほど新しく加わったものとは思えないですし・・・
明日は文献で「有」と記されていた地域を回ります。


今回のルートを地図にすると、こうなります。

*1:追原の墓地にて、梯子付きの閼伽棚を発見。葛西にあるという棚と類似しているようです