理系の名残

NHKハイビジョンで「ハイビジョン特集 「人類生存の処方箋」(1)− ワクチンは感染症を撲滅できるか −」という番組を見ました。
おもしろかった。
自分は元々理系出身だったため、こーゆー話はとても好きです。
ネタは、ワクチンの歴史、WHOが天然痘の撲滅に向けた活動の記録と、エイズの問題、そして現在行われているポリオ根絶の活動のようすでした。
ケニアのコールガールの中で、エイズに感染しない女性やしても発症がほとんど起こらない女性がいることを初めて知りました。
そうした女性たちは、HIVに感染したキラーT細胞そのものを、免疫グロブリンが破壊するようです。
また、現在宗教指導者の意見を受け入れて、子供にポリオワクチンを摂取させようとしない親が、インドやアフリカのどっか(もう忘れてる)にいるという話題がありました。
アメリカのどっかの島(これも忘れた)で集団で住んでる一団も、不確実な理由をつけて、ワクチン接種を拒否していました。
・・・なんか、アメリカの小学校がダーウィンの進化論の教育を必須にしないとかゆー話を思い出します。
アメリカのキリスト原理主義の発言力が強くなってるとこも加え、なんとな〜く、不穏な気配がします。
今までの社会になかった制度を取り入れるときには、かなりの抵抗があるのは世の常ですけどね。
戦後の日本で「女に選挙権がいらない」と、男性ばかりか女性までもが主張していたことを思い起こします。


で、別の方向の好きな話。
「カルと集団はびこるロシア」
産経新聞 より
 http://www.sankei.co.jp/news/060411/kok101.htm

カルト集団はびこるロシア

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 「キリストの再来」を名乗り、死者の復活を約束して多額の現金を受け取っていたロシアの著名な「霊能者」グリゴリー・グラボボイ容疑者(43)が11日までに、詐欺の罪で起訴された。事件は、ソ連崩壊後の社会、経済的混乱に乗じてカルト集団がはびこったロシア社会の現実をあらためて浮かび上がらせている。

 グラボボイ被告のセミナーは毎回、亡くなった肉親の写真を手にした人々らでいっぱいだった。スーツにネクタイを締め、大学教授のような風貌(ふうぼう)の同被告は写真の裏に数字を書き込み「復活」を宣言。被害者らは、生き返った人と会うために約4万ルーブル(約17万円)を支払い、被告の教えを知人に広めると約束させられた。

 ロシア各地に50以上の支部があり、「信者」は数万人。同被告は2008年の次期大統領選での当選を豪語していた。

 同被告が一躍有名になったのは、04年9月にロシア南部北オセチア共和国で起きた学校人質事件で子供を亡くした母親らが、子供の復活を依頼する様子が大きく報じられてからだ。「テロを防げなかった」とプーチン大統領を批判していた母親が同被告の隣で子供の復活を祈る姿は、またとない宣伝となった。

 宗教を禁じたソ連の崩壊後、ロシアには多くのカルト集団が現れ、1990年代半ばにはオウム真理教も布教を強化、一時は約3万人の信者がいた。現在も300―500のカルト集団が活動、若年層を中心に約100万人が加入しているとされる。

 同被告の活動に詳しいイズベスチヤ紙のソコロフミトリッチ記者は「失業や突然の病気などに対する公的支援が不足しているロシアでは、救いを求める人々がカルト集団にひきつけられやすい」と説明している。

(04/11 21:19)

宗教ってのは信じている者には「真実」であり、信じていない者には「邪教」なものです。
その「真実」が正当であるかどうかは別として。