薪狂言

狂言かるた

20日江東区で薪狂言を見に行きました。
京都の狂言一家・茂山家狂言です。
狂言とは薪能のごとく、野外で篝火を焚いて上演する狂言です。
ですがこの日、昨日まで雨が降るとか予想されて、朝から晴れるが風が強く、夕方上演時間4時間前には大雨洪水警報は発令され、2時間前にはとうとう雨が降り出すわ・・・
開場してから会場へ着くころには雨は止んでいましたが、ホールへ誘導されました。
中予定されていた会場をちらと見ると、スタッフが必死にメンテしてました。


さて開場。
上演前に、茂山千三郎さんのトークがホールではじまりました。
20分続いたところで、いよいよ開演。
てとこで、お客はみんな外へ誘導されました。
おお、野外・・・
設置されたパイプ椅子には一脚に一着ビニール合羽が備えてありました。
いつ雨が降るかもしれないドキドキのステージです。
演目は、作法だと騙されて舅の前でニワトリの真似をする婿入りの婿のはなし・鶏聟、主人が出張の時に酒を盗まないように縛られた二人の使用人のはなし・棒縛り、鬼の棲家に紛れ込んでしまい鬼の娘に食われそうな男のはなし・首引。
おもしろかったです。
野外なので不思議な雰囲気でした。
以前和泉流野村万作さん率いる狂言の演目を見た事があるのですが、その時よりも台詞*1の響きがスムーズな気がしました。
なるほど、能や狂言の言葉はもともとは関西のものなのだな、と実感。


開場ではいろいろなグッズを売ってました。
ので買っちゃいました。
狂言かるた」。
狂言の台詞と場面が一対になって、読み手が台詞を読んでその場面のカルタをとる、という用途のようです。
売り場の横で役者さんが2人いて、サインしてくれました。
茂山七五三氏と茂山宗彦氏です。
このごろドラマにも出だした茂山逸平氏のお父さんとお兄さんです。
えれぇサービス。
茂山家は辻狂言と称し、お寺さんとかで上演しているそうです。
見てみたいなあ・・・

*1:すいません、あんまし明るくないもので、どういうのが本式の名称なのか思いつきません・・・台詞はねぇよなぁ・・・