学校へ行く途中

日付が変わってますから、23日のことです。
学校へ向かう途中のこと。
元々ハトが多くよく地面を歩いているのですが、やはり今日もたくさんいました。
そのなかで、少し動きが遅いハトがいました。
良く見ると、どうも毛並み(って鳥でも言うのですかね?羽並みとは言うまい・・・)も悪いようです。
不思議に思ってよくよく見ると、片足がおかしい。
普通、ハトに限らず鳥の類いは地面を歩くときに足を広げます(当然ですが)。
でもそのハトは開かない。
開けなかったのです。
足をぐるぐると緑色の紐で巻きつけられていたのです。
うわ、落ちていた紐にからんだか・・・とも思いましたが、それにしてはどうも巻き方が均等です。
よく見ると、もう片方の足にも紐が巻かれ、そちらの方はもう足の色が白っぽく変わっていました。
ああ、これはひょっとして・・・人間の仕業なのかもしれません。
どうしようか、つかまえようと思えば捕まえられる、だが今手元に刃物はない・・・かなり食い込んでいるから手でほどくことはできないだろう・・・大学の売店で刃物を買うか・・・しかし戻る前にこのハトはどこかへ移動するかもしれない・・・
そこまでする必要があるのか?たとえここで足の紐を切ったとして、その後のケアはできないよな?
中途半端に恐怖させるのはかえって残酷なのではないか?
などなど。
ぐるぐると考えた挙句、なにもしませんでした・・・ああ、あの子はこの先、そう長くはないでしょう・・・
かなり暗澹たる気持ちで学校へ入りました。


学校では、他専攻の助手さんとお話しました。
その人は自分と同様に今年博士課程に入学し、民俗学の研究をなさっている人です。
スポーツにまつわる民俗の研究がご専門。
自分には思いもよらない世界で、かなり興味深かったです。
意外なところで興味の接点があったり。